歯科口腔外科
当院では、むし歯や歯周病などの治療の他にも、親知らずの抜歯や顎関節症、口内炎、口内のできものの切除といった歯科口腔外科の治療にも対応しております。
口腔外科で治療する疾患
顎関節症
- 顎の関節が痛む
- 口の開閉時にカクカクと音が鳴る
- 口が大きく開けられない
親知らず
- 親知らずの抜歯をしたい
- 親知らずが横や斜めに生えている
- 一部のみ歯ぐきに埋まっている
- 周りの歯ぐきに炎症が起きている
口腔粘膜疾患
- 口の中が腫れている
- 粘膜のただれを繰り返す
良性腫瘍
- 歯ぐきや口の粘膜にできものがある
- ときどき痛みがある
舌痛症
- 舌がヒリヒリする
- 舌がしびれる
外傷(怪我)
- 口元を強くぶつけて歯が欠けた、ぐらついた
- 口の中を切った
顎関節症
顎関節症とは、口が大きく開かなくなったり開け閉めするときに異音が鳴ったりする病気です。長時間、うつ向いた状態でスマートフォンを操作したり、歯ぎしり・食いしばりがあったりすると、顎に大きな負担がかかり、顎関節症のリスクが高まります。
顎関節症の症状をチェック
- 口を大きく開けても指3本が縦向きに入らない
- 会話や食事の際に顎がだるくなる
- 口を開け閉めしたときに顎が外れそうになる
- 口が突然開かなくなった
- 口を開閉するときにカクカクと音が鳴る
1つでも当てはまる場合は顎関節症の可能性がありますのでまずはご相談ください。
親知らず
上下左右の最も奥に生えている親知らずは、斜めや横向きに生えて隣の歯を押すことで歯並びを乱したり、歯ぐきの腫れを引き起こしたりすることがあります。食生活やライフスタイルの変化の影響で日本人の顎が小さくなっており、多くの方は親知らずの一部が埋まっているか不正な生え方をしています。
放置すると痛みで生活に支障をきたすこともあるため、まずは抜歯が必要かどうか歯科医院で診断を受ける必要がありますのでお気軽にご相談ください。
抜歯が必要かどうか的確に判断いたします
痛みがある場合は抜歯が必要な可能性が高いですが、上下の親知らずがまっすぐに生えて噛み合っている場合は、抜歯する必要はありません。しかし、横向きや斜めに生えていたり一部が埋まっていたりする場合は、たとえトラブルが起きていなくても早めに抜いた方がよい可能性があります。
また、親知らずの根の先が神経に近い場合は、より慎重な抜歯の判断が必要です。当院では、必要に応じて歯科用CTで神経との位置関係を調べ、抜歯すべきかどうか判断しております。
口腔内の腫瘍(できもの)
口腔内の腫瘍(できもの)の多くは口内炎であり、原因を解消すれば1~2週間で自然に治ります。しかし、少しずつ大きくなったり2週間以上治らなかったりする場合は、良性腫瘍や口腔がんの可能性があるため、早めにご相談ください。
口腔内の腫瘍の主な種類は次のとおりです。
口内炎
口内炎は、ストレスや栄養不足、睡眠不足などの影響で口の粘膜に発生する炎症性のできものです。合わない詰め物・被せ物や入れ歯などが口の粘膜を刺激し続けることで発生する場合もあります。
口腔がん
口腔がんは、口の粘膜に発生するがんです。初期では痛みのような自覚症状がほとんどないため、単なる口内炎と思い込んでしまうケースもあります。早期発見が重要なため、2週間以上経っても口内炎が小さくならない場合は歯科医院を受診してください。
自家歯牙移植
歯失った場合、入れ歯やブリッジ、インプラントで補うことが一般的ですが、もう1つの選択肢として自分の親知らずを移植する「自家歯牙移植」があります。自分の組織を移植するため、拒絶反応が起こりにくく見た目や噛み心地も違和感がありません。
ただし、歯科医師の技術や患者さまの状態が治療結果を左右するため、十分な知識と実績がある歯科医師に相談することが大切です。
当院のかみ合わせ治療の特徴
当院では、噛み合わせ治療も行っております。日常的なストレスによって歯ぎしり・食いしばりが起きると、顎の位置が影響を受けて身体にゆがみが生じます。その結果、顎関節症や肩こり、頭痛などを引き起こすことがあるのです。
当院では、噛み合わせ治療を通じてこれらの不調を改善することを目指しております。また、結果的に食事をよく噛めるようになり、顎の成長促進や脳の活性化、消化器官への負担軽減などのメリットもあります。
歯ぎしり
歯ぎしりとは、睡眠中に歯をすり合わせる行為のことです。無意識状態で行うため、家族に指摘されて気づく方が多いでしょう。また、起きているときにも歯を噛み合わせて力を入れる「食いしばり」をしている方もいます。
歯ぎしりの治療
マウスピース(ナイトガード)作製
上下どちらかに合わせたマウスピースを作製し、就寝中や作業時、運動時などに装着することで、歯や顎への影響を抑えられます。
噛み合わせを調整する
特定の歯に大きな負荷がかからないように噛み合わせのバランスを整えます。症例で異なりますが、歯を少し削るだけでも効果が期待できます。
スポーツマウスピース
スポーツマウスピースとは、スポーツ時に口元に強い衝撃を受けて歯や歯ぐきが傷つくのを防ぐために装着するマウスピースです。弾力性に優れた素材でできており、上顎を覆うように装着します。
スポーツマウスピースの効果
歯や歯ぐき、顎の骨などを守れるだけではなく、食いしばりによる歯の損傷や顎関節症の予防、脳への衝撃の軽減、口の中の外傷の予防など、さまざまな効果が期待できます。スポーツをしている人はもちろん、食いしばりがある方もご相談ください。